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2017-05

特集:ハウスの1年② - 2014.01.08 Wed


さて、前回のつづき。
ようやく農家らしい作物が入った写真が…
少々テクニカルな話題は興味ない人はすっ飛ばして(笑)


すったもんだで準備した1番ハウス。
4月末には準備できていましたが、苗の成長が遅れ気味だったので、5月12日に定植しました。
ちなみにこの日の気温は最低2.2℃で最高6.8℃。笑っちゃうような低温。
ハウスの中はもっと暖かいけどね。
20130512_苗定植
そう、苗の準備は前回のエントリの最初、除雪した日から始まってました。
苗の話はまた別の機会にでも(笑)


定植5日後
この日の最低7.4℃で最高14.1℃。
それでも日が射せばご覧のとおり側窓をかなり開けます。
遠くの山には残雪。
この時期はいつ霜が降りてもおかしくないので、夕方から朝まではトンネルに透明の農ポリと保温性の高いシルバーポリの2枚かけて保温。
日中晴れればハウス内は簡単に30℃を越え、曇るとあっという間に温度が下がるので側窓の上げ下げに走り回る時期です。
20130516_定植後5日目
何しろ5月は7日には雪がちらつくなど、最高10℃以上をコンスタントに越したのが15日以降というぐらいで、前半は異常な低温。
20℃を越したのが26日以降。
28日に最高29.3℃となって、桜と夏がいっぺんにやって来るという変な年(笑)
トマトにも人間にもハードな環境でしたナ。


6月9日、水路脇の様子。雪がないとこんな感じ。
急に暑くなったのでハウスに寒冷紗をかけてます。
20130516_外の様子

霜の心配がなくなるころを見計らって、トンネルを撤去してトマトの誘引作業。
トンネルがあると上から吊るせないもんで…
20130609_誘引作業中
脇芽を取りながらの誘引作業は手間がかかるので、なかなか進まず。
トンネル被覆をしていたハウスが5棟分あったので、最後のハウスは7月1日までかかってました。
これを如何にして迅速にやるかは課題ですナ。

気温が上がってくるこの時期は生育も一気に進み始めるため、トマトは自身の重さで寝っ転がって脇芽を伸ばしてどんどん大きくなり、全然意図しない姿になっていくのです。
作業が遅れるほど樹勢のバランスが崩れて収量に影響するのです。
6月は上旬から中旬にかけて1週間ぐらい30℃越えを含む高温が続いてました。
おそらくこの時の水管理や誘引の遅れがその後の収量低下の原因だろうと…



1段目の実が大きくなって、もう少しで色づくかなぁという頃7月10日の写真。
最初に定植した他のハウスでは6月末から収穫が始まってましたが、少し色むのが遅い感じ。
ここまでは丈もほぼそろって順調に見えますが、他のハウスでは1段目と2段目の着果がいまひとつだったりで、春の低温の影響があったかも。
20130710_もう少しで収穫
誘引後は収穫終了までの期間を通じ生長とともに、ハウス6棟を順に回って誘引し直したり、脇芽を取ったりの繰り返し。
おととしから採用している「くきたっち」という洗濯バサミのような器具のおかげで、この作業自体はかなり時間短縮になっています。


7月21日に収穫開始して10日後の写真。
1段目のいいところは結構採っちゃってるかな。生食用は毎日色の具合を確認して収穫するので真っ赤なのはぶら下がってませんヨ(笑)
20130731_収穫始まる
6~7月はまとまった雨があまり降らず干ばつ気味。
特に7月は好天・高温がつづき、露地の圃場はカラッからに乾きました。
畑の雑草はあまり茂らずに助かりましたが、
アスパラやカボチャなど露地の作物はかわいそうなぐらいでしたナ。

トマトの水管理も7月の中旬以降、自分なりに増やして対応してました。
ジュース加工用トマトの玉太りがイマイチだなぐらいで、
ハウストマトにとっては悪くない環境かと…思ってました。
この後8月中旬までは順調に出荷が進んでました。




問題はここから。

1日の収穫量をグラフ化したものです。
8月中旬まで右肩上がりだったものが、ストーンと1/3ぐらいに落ちてます。
2013_トマト収量グラフ
原因は尻腐れ。
まずは高温期の水不足。例年6~7月の高温で花が飛び9月に入ってからの収量がガクンと落ちる傾向にあるのですが、特にひどかったのでしょう。
ウチだけではないのですが、全体に尻腐れが多くなってきたことで市場よりクレームがあったようで、お盆過ぎになって農協選果場での受け入れ基準が一段厳しくなったのです。

さらに追い打ちをかけるように、8月7日過ぎから、ほぼ毎日スコールのような雨が降り、カラカラだった畑が常にジクジクに。
対策しないハウスは糖度が下がり、外側の畝のトマトは水のコントロールができなくなって、茎が一気に伸び始めます。
防根透水シートを入れた1番ハウスでも、水は通すので、他のハウスほどではないが、やはり茎が伸びる。
急に茎や葉が作られるので、実に行くべき養分が減り、一時的にカルシウム不足となって尻腐れ発生。
そんな感じかと思います。


それ以降バタバタとできる対策は打ったつもりですが、
症状が出てからでは時すでに遅し。
対策も効果が現れるのはその時の咲いている花とすると2か月後。
20130924_尻腐れ果
普段、尻腐れ等の障害果は別に分けながら収穫しますが、
9月中旬に分けずに色づいたものを収穫して目方を量り、さらに選果して量りと試したところ、出荷量の3倍も捨てていました。
つまり、4倍量出荷できたかもなのです。
実際はどうしても一定量のハネは出るからそうは行かないけどね。
少な目に見て、2倍ぐらいでも出荷できていれば随分違ったはず。


悔しいのは皮の表面がさらっと逝っちゃってる程度のが多いこと。
これさえなければと、来る日も来る日も思いながらの収穫作業でした。
20130924_尻腐れ果拡大


さて、収穫も終盤の10月。
20131003_収穫終盤
防根透水シートを施工した1番ハウスですが、見てのとおり最後は草丈がバラバラ。
これは、使っている灌水チューブに問題ありで、今年は別なものに取り換えるつもり。
プロなら、きっちり丈が揃ってて欲しいっすワ。

10月中旬にもなると、朝晩の冷え込みも強くなりなかなか色づかなくなるため、収穫も2~3日に1度のペース。残りぶら下がっている1段分を採り切れるかって言うところ。
一時より尻腐れは少なくなったものの、0ではない(笑)
20131016_色づきが遅い

10月23日には株の根を引き抜く。こうすることで葉や茎の水分が抜けて片付けやすくなります。
下のマルチや通路シートもはがし、片付け体制へ。その後に色づくモノを収穫。
そして27日、いよいよ最後の収穫。
20131027_収穫最終日
終盤時期のトマトは色づきが悪いけど、実は美味いんですよ。生育がゆっくりで味が乗るんです。
捨てるなんてもってのほか(笑)


10月30日、倒してまとめ、外に運び出す。
この時期は天候を見ながら、中が片付いたハウスから順にビニールを巻き上げてハウスの冬支度。
ぼやぼやしていると雪が降ってきますから(笑)
20131030_残渣片付け中


中の残渣を運び出した後は、翌年に向けて一部資材を撒いて漉き込んだりします。
このハウスは防根透水シートを施工したので、トラクターは入れず。
研修時のF原親分からテーラーを借りてきて畝部分に資材を漉き込みました。
翌11月5日、好天の中ハウスのビニール巻き上げ完了。めでたしめでたし。
20131105_ハウス巻き上げ後
1年終わったなぁ~と思う瞬間ですナ。


12月初旬の雪で積雪した1番ハウス。
来シーズンに向けて一冬お休みに入りました。
20131202_すっかり積雪
また、2月中旬過ぎからの除雪から開始ということで、
前回エントリの最初に戻るわけです。


読み返すと反省点多々。
でも、次は同じ失敗は繰り返しませんよ…たぶん(笑)


それでは、特集終わりま~す。





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コージ

Author:コージ
2010年4月、道北の下川町で新規就農した元サラリーマンの日記。
ハウスでトマト・青ネギを、露地でグリーンアスパラを作っています。

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